ハリーポッターくらいしか読まなかった僕に本を買わせるようになった本
今週のお題「わたしの本棚」
会話の流れでおススメの本を紹介することになった時、なんとなく避けてしまう本がある。
その本は紛れもなく気に入ってる。
けど、けど、"おススメ"とは、また何か違うのかもしれないと感じてしまう一冊。
そんな一冊を今回は本棚の中のおススメとして紹介してみる。
その一冊とは、
あらすじは、
正直あまり覚えていないし、うろ覚えで書いて間違ってたら申し訳ないし、変にネタバレとかしちゃっても困るから、そう、書きたくない。(ほんとうろ覚えで書けないですごめんなさい)
まぁザックリ言うと(言うんかい)、父親の再婚相手のとなる女性がキリスト教であることがきっかけで、主人公も最初は馴染まなかったが次第に考えが変わっていき宗徒となり、生涯その信念を堅く持ち続け・・・・・・
というようなお話。
さて、この塩狩峠。
ストーリーとしては普通に楽しめます。良い話というか、心にくるというか。
塩狩峠は大学1年の時に通ってた自動車学校の空き時間を潰すために買った1冊。
と、同時に僅かではあるが僕に読書の楽しさを教えてくれた1冊。
(これもあって自身の中では印象深い本の中の1つになっている)
この本の柱は何と言っても『キリスト教』であると認識している。
単にそれだけではなく、『最初はキリスト教には全く興味はなく、寧ろ父親の再婚相手(?)の女性とその連れ子である妹(?)が食事前にお祈りしているのを見ては自分が除け者にされていると思うくらいには良くない心証を受けていたのだが、その母親か妹の病気(だったっけな)をきっかけに改宗してその後の人生を歩んでいく』という点に魅かれていった。
最初からキリスト教信者である人物にフォーカスを当てているわけではなく、キリスト教に対する思いのグラデーションがある人物にフォーカスを当てているわけ。
ちなみに断っておくが、僕はキリスト教を信じているわけではなく、多くの日本人同様に宗教には無頓着なタイプの人だ。
この本を読んで何を思ったかと言うと、
『自分の中に拠り所というか折れない芯がある人間は素晴らしい』
ということ。
ザックリあらすじでも触れたけど、主人公は敬虔なキリスト教の宗徒として人生を歩んでいく。
その人生の中の選択は、キリスト教の教えに則っている。
そこに良さを感じた。
表現力が乏しいから伝わらないだろうけど、そこの1点が本当に心に響いた。
『だから磯野、キリスト教に入信しようぜ』
というわけではなく、何か自身の中で確固たる信念を持ちたい。
なんてことを自動車学校のベンチに座りながら19歳の僕は感じていた。
そんな本。
話は綺麗で純粋におススメなんだけど、僕自身が気に入ってる理由がなんとも微妙だから実際に人におススメしにくいって話。
匿名のこの場だから気兼ねなくおススメしてみました。